神話カフェで日本神話を語る。

日本で最初の和歌

毎年、1月に宮中で歌会始が行われます

お題を出して、皆で和歌を詠む
5・7・5・7・7のあれです
和歌って、やまとうた とも呼ばれています

奈良時代にはもう歌会があったそうです
その歌会で読まれる和歌の始まりも
神話の中にあるのです

日本で最初の和歌

日本で最初の和歌は、スサノオがヤマタノオロチを退治して
めでたく、クシナダヒメと結ばれた時
新しい新居を建てるべく、いろいろな場所を探します

そして、とても清々しい場所を見つけて、そこの宮殿を建てます
その宮殿を建てた時に詠んだ歌が日本で最初の和歌です

 

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに
八重垣作る その八重垣を

やぐもたつ いずもやえがき つまごみに
やえがきつくる そのやえがきを

 

内容は、

八重の雲がわきおこる 出雲の地に
妻を籠らせるために  八重の垣根を作って
しっかり妻をまもろうぞ

こんな感じです。

スサノオとクシナダヒメは、仲睦まじく暮らしたそうです。
この宮殿のあった場所。すがすがしい場所から須賀という名前がつけられ、その場所に須我神社が建てられています

須賀神社の奥宮の夫婦岩は、スサノオとクシナダヒメと二人の子供が祀られています。

日本では、1200年以上前から歌が詠まれていました。

 

「ヤマタノオロチ」ってご存知ですか?

名前ぐらいは、聞いたことがある方も

頭が八つ、尾っぽが八つ
身体には、苔、杉、檜などが生え
身体の大きさは、八つの谷、八つの峰にまたがる
眼がホオズキのように赤い巨大な大蛇

そのヤマタノオロチが毎年、村にやってる
毎年、毎年、独りずつ若い女性を食べてしまう

八人いた姉妹も末っ子のクシナダヒメだけに
高天原からやってきたスサノオは
泣いているクシナダヒメに出会います

出会って、ひと目惚れ

「俺の嫁にくれるなら助けてやる」

そう言って、スサノオは、ヤマタノオロチ退治の
準備を進めます

さて、スサノオが立てた作戦とは、
正攻法ではありません

勇者のごとく、正面から戦って、倒すというのでなく
考えた作戦は、酔って寝込んだすきにやっつけるというもの

クシナダヒメの両親、テナヅチ、アシナヅチに
8つの酒樽を用意させ、8つの門のところに置いたのです

何も知らないでやって来た、ヤマタのオロチは、お酒の臭いに魅かれて
8つの頭は、それぞれ8つの門のところにある酒樽へ
そして、ぐびぐびと飲みだしたのです

そのうち良い気分になって、酔いはじめ、ついにはぐっすりと寝てしまいました
準備が整ったところにスサノオは登場
十拳剣(とつかのつるぎ)抜いて、8つの首を切り落としました

そして、尾を切った時に堅いものに当たって剣の刃が欠けてしまい
中から取り出すと出て来たのが剣
この剣は、草薙剣(くさなぎのつるぎ)と名づけられ、
三種の神器のひとつになっています

日本の神話には、勇者は殆ど現れません。
考えて策を練って、ことにあたる。これって、日本的なのかもしれません

寝首を掻くっているのは、ちょっと卑怯な気もしますが...

 

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神話カタリスト/日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー/行動習慣ナビゲーター
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